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BREAK THROUGH B’z シングル

【B’z】「LOVE & CHAIN」を、自由に正直に語る。

更新日:

Ryo’z on Guitarへようこそ。

本日は、3rdシングル「LADY-GO-ROUND」の2曲目(いわゆるB面)と、3rdアルバム「BREAK THROUGH」の6曲目に収録されている楽曲、

「LOVE & CHAIN」

を、自由に正直に語る。

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3rdシングル?

男女の恋愛における駆け引きの難しさを男性目線で歌った、鮮やかで爽快感溢れるファンキーでダンサブルなロックナンバー。

非常にキャッチーなメロディーで耳馴染みが良く、初期のB’z作品を聴き始めたばかりのB’zビギナーにはうってつけの楽曲であり、もちろんB’zを初めて聴いた方でもすぐに楽しめるような聴きやすい楽曲となっている。

あまりにもスムーズに違和感なく聴ける楽曲であるため、「LADY-GO-ROUND」ではなく、本曲をA面の3rdシングルにした方が売れたのでは?と思うところ。

しかしながら、楽曲自体のインパクト(特に歌詞の面)で言えば「LADY-GO-ROUND」に軍配が挙がるため、B’zの判断は間違えていないと判断できる。

なお、本曲には英詞の別バージョンも存在し、もちろん必聴の良作作品である。

聴きやすい=売れる、ではない?

先述のとおり、シングルとしてリリースしても問題なく売れそうな程の良質な楽曲ではあるが、その割にはあまり日の目を見ていない本曲。

B’zファンでも、優先的に本曲を勧める方は少ないはず。

かなり良質な楽曲と認識しているのに、初期のB’zにおけるオススメの楽曲を問われた際には、なぜか本曲を答えられない。

なかなか思い出せないといったところだろうか。

これには「聴きやすい楽曲」にありがちな現象が起因していると思われる。

その現象とは「耳と記憶への残りづらさ」。

耳馴染みが良く聴きやすい楽曲は、スムーズに耳に入ってくるが、その分だけ耳からスムーズに出ていく。

耳に残り続ける「フック」のようなものがなければ、聴き手の記憶に残りづらくなってしまい、どれだけキャッチーな作品であっても「記憶に残るような名曲」になることはない。

優等生よりも「手を焼く不良」の方が記憶に残りやすいように、音楽においても「雑味」のような違和感がなければ、耳や記憶に残りづらいのだ。

「なにもかも許すことだけが 愛することじゃない」の歌詞のとおり、雑味のないYESマンのような楽曲は思いの外モテないということか・・・。

恋愛と同様に、名曲として語り継がれるような「モテる」楽曲を作ることは、なんとも難しいということを痛感させられる。

イントロ

高速で目の前を通り過ぎるように、稲葉さんの「LOVE & CHAIN」の掛け声からスタート。

太さのある打ち込みのドラムフィルからバンドインすれば、一気に爽快感溢れる鮮やかでダンサブルな雰囲気に。

透き通るようなサウンドのシンセサイザーが交差するようにテーマを奏で、そこに松本さんが歪んだバッキングギターで力強さを加える。

そして、Aメロセクションに入る手前で、ワウを掛けたギターのようなサウンド(おそらくギターではない)と、ドラム、ベースのシンプルな編成となり、どこか怪しげでファンキーな雰囲気に落ち着く。

メリハリをしっかりと付けられたイントロセクションだけで、本曲の聴きやすさを早くも感じることができる。

良くも悪くも、最初から文句なしの優等生だ。

メロ

力を抑えて、少し気だるそうに歌うセクシーな稲葉さんが印象的なメロセクション。

イントロセクションから続く怪しげでファンキーな雰囲気にマッチしている。

デビュー当初から比較すると、表現力が圧倒的に増しており、ボーカリストとしての着実な成長がうかがえる。

また、安定した煌びやかで透き通るようなサウンドの松本さんのカッティングギターとアルペジオが、楽曲が締まるようなキリリとしたアクセントと安心感を加えている。

サビに向けて盛り上がりをみせるBメロセクションでは、ホーカルにハモりが全編に渡り加えられ、楽曲全体がゴージャスに厚くなり、聴き手のサビまでのワクワク感が一気に加速する。

言うまでもなく優等生的な盛り上がり方だ。

サビ

Aメロ、Bメロセクションと徐々にテンションを高めた楽曲は、サビセクションで最高潮に達する。

スムーズで王道的な盛り上がり方、キャッチーなメロディー、そして、爽快感溢れる鮮やかなダンサブルな雰囲気・・・

ある意味「ズルい」とも思える作風だ。

駄作に(ダサく?)なる訳がない。

やはり、この頃から松本さんのメロディーメーカーとしての力は見事であり、ギタリスト以前に、いち「ミュージシャン・松本孝弘」の持つ力に圧倒されてしまう。

ちなみに、ギターソロ手前の間奏では、ひっそりと稲葉さんの語りを聴くことができる。

とは言え、「雑味」になる程のインパクトはなく、馴染み過ぎているというのが正直な印象だ。

ギターソロ

チョーキングを多用した、男気溢れるプレイから全速力で始まるギターソロ。

勢いそのままに、引き続き「松本劇場」が続くのかと思いきや、意外にも「4小節」と、かなり珍しく短めでアッサリと終えてしまう。

(B’zにおけるギターソロセクションは、8小節である場合が多いため、半分ほどということになる。)

松本フリークとしては満足できないような尺かと思いきや、楽曲が比較的に「濃い味」寄りであるため、全体のバランスを考慮すると満足できる仕上がりである。

一切の無駄を排除した好例であり、何でも詰め込みがちな「道半ばのギタリスト」にこそ聴いていただきたいギターソロである。

しかしながら、しつこく言うように、どこまでも見事な優等生ぶりである。

裏切らない安心感

非常にキャッチーで、万人が楽しめるような良作である本曲は、自信を持って誰にでも紹介できる楽曲である。

先述のとおり、本曲をオススメ作品として挙げるファンは少ないが安心してほしい。

あっという間にお気に入りの楽曲になるだろう。

(歌詞には安心できない裏切りにも近い内容が含まれているのだが、楽曲の圧倒的な優等生ぶりで薄れてしまっている・・・。気になる方は、歌詞を要チェック。)

B’zビギナーにとっては、本曲を優先的に聴くことで、初期B’zの魅力に気がつくまでの近道となるはずだ。

私自身も、この時期のB’zを聴き始める際には、本曲を皮切りに徐々に耳を馴染ませていった。

とりあえず身構えずに肩の力を抜いて聴いてほしい。

イケメンで良いやつなのになぜかモテない、そんな永遠の疑問が残るような良質である本曲を楽しもう。

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