Ryo’z on Guitarへようこそ。
本日は、2ndシングル「君の中で踊りたい」の2曲目(いわゆるB面)と、2ndアルバム「OFF THE LOCK」の4曲目に収録されている楽曲、
「SAFETY LOVE」
を、自由に正直に語る。
シングルクラス級の隠れた名曲
スタイリッシュでストレート、華やかでゴージャス、時折感じる大人の色気、キャッチーなメロディー等々、本曲には様々な魅力が詰まっている。
B’zあるあるの「なぜシングルにしないのか?」楽曲のひとつだ。
本曲は2ndアルバムの他に、2ndシングル「君の中で踊りたい」の2曲目(いわゆるB面)に収録されているが、本曲をシングル楽曲としてリリースした方が良かったのでは?と思えるほど名曲。
(ちなみに、いわゆるB面については、この頃は「〜beat」とは記載されず、「coupling with」と表記されている。)
そして何より本曲と言えば、編曲者である「明石昌夫さん」の存在が大きい。
本曲は、ライブ映像作品「JUST ANOTHER LIFE」にもライブ映像として収録されているのだが、歌い出しを稲葉さんに代わり明石昌夫さんが担当しているのである。
稲葉さんが当然のように歌い出すのかと思いきや、まさかの明石昌夫さんの歌声が聴こえ、観客は思いがけない演出に驚く。
もちろん私もその一人だ。
しかし、その時の明石昌夫さんの、少し恥じらいながら歌う姿がなんとも可愛らしく、私は一気に明石昌夫さんのファンになってしまった。
編曲はもちろんのこと、ベーシストとしての腕前も絶品で、当該ライブでは、ファンキーなスラップベースでも強烈なインパクトを残している。
本当にマルチな才能を持った方だ。
まだ未視聴の方は、是非とも自身満々にカッコよくスラップベースを奏でてからの、少し恥じらいながら歌い出す明石昌夫さんのギャップに悶えてほしい。
なお、私はカラオケで本曲を歌う場合に、一緒にきている相手に歌い出しをお願いしているほど、本曲のライブ版と明石昌夫さんを愛している。
イントロ
軽快なドラムのフィルからスタートする、小細工なしのストレートなイントロ。
バンドイン後のサビのテーマメロディーを奏でるシンセサイザーが、ゴージャスなブラス楽器のようなサウンドで、初っ端から本曲にインパクトを与えている。
メインテーマを奏でるシンセサイザーはもちろんキャッチーなのだが、冒頭のドラムのフィルすらも歌える程にシンプルでキャッチー。
聴き手を掴んで離さない、文字通りキャッチーなイントロだ。
メロ
華やかな雰囲気のイントロとは打って変わり、落ち着いた大人の色気を感じるメロセクション。
ファンキーに奏でられるベースと、松本さんの単音によるカッティングがグッとアダルトな雰囲気を演出している。
まだまだ拙いところはあるにせよ、稲葉さんもどこかしら大人の色気を感じる歌唱に。
そして、もちろん私は、明石昌夫さんの歌声が脳内で再生される病にずっと犯されている。
嬉しい不治の病だ。
Bメロセクションからビートも激しくなりながら松本さんの歪んだギターも加わり、徐々にサビまでのテンションを高めていく。
サビ
イントロ同様に、テンション全開のストレートで華やかなサビ。
メロディーもキャッチーこの上なく、イントロから抱いていた名曲への期待を裏切らない。
なお、ライブ版ではメロディーの休符部分やメロディーに合わせてクラップをする演出があり、観客一丸となって楽しめる楽曲であることがわかる。
ライブにおいて高いポテンシャルが発揮されるのも、本曲の魅力のひとつだ。
ギターソロ
アームを使った色気のあるロングトーンからスタート。
(現代ではレスポールを使った演奏が多く、松本さんにアームプレイの印象がない方も多いと思うが、本曲で聴けるように、アームで自在に音を操り表情を付け、過激なアーミングもこなすほど松本さんはアームプレイが得意なのだ。)
その後、稲葉さんの掛け声と共に、巧みにチョーキングを交えながら楽曲のテンションに合わせて演奏の勢いを増していき、時折ライトハンドでアクセントをつけて、軽やかな速弾きで終える。
楽曲の構成、テンションに合わせた最高のギターソロだ。
なお、ライブ版ではアウトロでも絶品のギターソロを聴くことができるので、そちらも必聴のこと。
SAFETY 、だけど、DANGEROUS SONG
イントロからアウトロまで期待を裏切らない本曲は、非常に聴きやすく、万人に愛されるような楽曲である。
初期のB’z楽曲の中で名曲を探している方には、是非とも優先的に聴いていただきたいし、どんな方にも安心して紹介できる名曲だ。
そして、言わずもがな、ライブ映像と合わせて本曲を聴くことを強くお勧めする。
私のように明石昌夫さんという危険な不治の病にも犯されてほしい。