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BREAK THROUGH B’z

【B’z】「HEY BROTHER」を、自由に正直に語る。

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Ryo’z on Guitarへようこそ。

本日は、3rdアルバム「BREAK THROUGH」の8曲目に収録されている楽曲、

「HEY BROTHER」

を、自由に正直に語る。

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YO〜、兄弟〜、元気出せYO〜

ファンキーでヒップホップ調な楽曲に合わせて、失恋して落ち込んでいる男友達を慰める男性を描いた本曲。

ファンキーな楽曲は数多くあれど、ここまでヒップホップを意識している楽曲はB’zとしては異例である。

B’zの音楽性の幅広さと柔軟なチャレンジ精神を強烈に感じることができる。

そして当然のことながら、初めて聴いた方は戸惑いを隠せないことだろう。

B’zがまさかのヒップホップ・・・!?

なんじゃこりゃ!!

と、溢れ出る血に戸惑うかの如く、初めて聴いた当時の私もかなり戸惑ったし、しばらく良さが理解できずスキップを繰り返していた。

現在では様々なジャンルの音楽を聴いて耳を肥やし、様々な面で聴くことができるようになったため、ある程度の良さを見出すことができるようになった。

しかし、それでも繰り返し聴きたくなるかと言われれば、そんなこともなく、そこまでの中毒性は感じられない。

あくまでも私の場合は、B’zの音楽性の幅広さと愚直なチャレンジ精神を楽しみ、スティーブ・ヴァイを彷彿させる松本さんのギタープレイにニヤリとする楽曲である。

真正面から真面目に評価しようと思えるような楽曲ではないし、B’zとしてもそのような捉え方をしてほしいとは思っていないはずだ。

初めて本曲を聴く方は、一聴して好き嫌いを判断せず、「ヘ〜、B’zがこんな曲やるんだ〜」と気軽に楽しむのが吉である。

「BROTHER

ヒップホップ調の楽曲も珍しいが、実は終始「語り調」で書かれる歌詞も非常に珍しい。

失恋して落ち込んでいる男性を元気付けるように、「とてもいい娘がいるよ」と女性を紹介しようと試みたり、「おまえのコルベット さあ二人でいい女でも探しにいこうぜ」とナンパをしにドライブに誘ってみたりと、かなり親しい関係が語り調で書かれている。

お節介ながらも素敵な主人公だ。

そんな歌詞やタイトルで使われている「BROTHER」。

B’zファンであれば定番のワードである。

と言うのも、別曲「Brotherhood」(99’)のリリース後辺りから、B’zファンの間では、B’zファンの事を「BROTHER」と呼び始めたのだ。

別曲「Brotherhood」の、B’zと関わる様々な人々との関係を歌う歌詞の内容が由来である。

しかし、本曲における「BROTHER」は、ただ単に非常に仲の良い程度を「兄弟のように」と表したものであって、上記の「BROTHER」とは意味合いが異なる。

(ちなみに、B’z公式ではなく、あくまでもファン間での呼び方である。)

しかし、稲葉さんが親密で大切な関係を表現する際は、「BROTHER」のワードを使用するということがわかる。

当時からブレていない点が非常に興味深い。

ちなみに、歌詞内に「C’mon」のワードが登場しているが、20年後にリリースする18枚目のオリジナルアルバムの作品名に起用するとは思いもしなかっただろう。

イントロ

一気に音階を下降する松本さんのリードギターを中心とした過激なユニゾンフレーズからスタート。

(別曲で言えば、ミエナイチカラに近い)

そして、一旦ブレイクを挟み、スラップ風のシンセベースが鳴り始めると、楽曲は一気に裏拍を強調したファンキー且つヒップホップな世界観に。

ヒップホップにおけるビートメイク同様に、様々なサウンドのサンプリングを取り入れながら、コード感が変化しない中でもしっかりと楽曲にメリハリを付けている。

しかしながら、松本さんの過激なアーミングプレーが加わることで、B’z色やロック色を残してはいるものの、異例のヒップホップ調に初めて聴いた方の戸惑いは隠せないだろう。

メロ

連発するクラップサウンドを合図に、どデカいブカブカの真っ赤なトレーナーを着た(あくまでも勝手な想像)稲葉さんがボーカルイン。

YO〜YO〜と軽快にラップが始まるのかと思いきや、意外にもメロディーに乗せて真面目に歌い始める稲葉さんに聴き手はズッコケる。

とは言え、やはり楽曲のファンキーでヒップホップな世界観に合わせるようにリズミカルにヒップホップ的に歌う稲葉さんは異例である。

YO〜YO〜な雰囲気を頑張って表現する可愛い稲葉さんを存分に楽しもう。

サビ

コーラスとリードボーカルが交互に歌うように展開されるサビセクション。

松本さんの歪んだギターが加わりロック感と厚みが増すが、やはりファンキーでヒップホップな曲調は一切変わらない。

決してキャッチーでもメロディアスでもないため、期待はずれ感を抱く聴き手もいると思うが、冒頭で語ったとおり、深く考えずに「ヘ〜、B’zがこんな曲やるんだ〜」と気軽に楽しむのが吉である。

また、散りばめられた様々なサウンドサンプリングを楽しむのも一興。

遊び心に溢れている。

ギターソロ

本曲におけるギターに共通するのは、スティーブ・ヴァイを彷彿させるプレイである。

当時の松本さんは、何かにつけてとりあえずスティーブ・ヴァイを意識していた。

(ギターキッズとしては毎回ニヤニヤとしてしまう。)

そして、ギターソロについては、スティーブ・ヴァイの「変態性」を表現するかの如く、独特な音色や効果音的な音使い、タイム感を取り入れた実験的なものになっている。

聴き方によっては「グチャグチャ」に聴こえるかもしれないが、実はこのように崩れた感じを表現しつつも、音楽的にまとめることは非常に難しい。

松本さんの柔軟さには驚くばかりだ。

言わずもがな、松本さんとは思えないギタープレイを楽しめるため、松本フリークは必聴である。

気軽に楽しもう

B’zとしては異例のヒップホップ調の楽曲と語り調の歌詞で展開される本曲。

かなり尖った作風であるため、苦手意識を持っている方も多いことだろう。

しかし、苦手意識はそのまま持っていても良い。

価値観は人それぞれであるし、様々なジャンルの音楽を聴いて耳を肥やす必要があるため、素直に本曲を楽しむのは難しいだろう。

(耳が肥えたとしても、心底「名曲だ〜!!」と思うことは一切ない訳だし・・・。)

繰り返しにはなるが、そんなに真面目に真正面から聴くよりも、「ヘ〜、B’zがこんな曲やるんだ〜」と気軽に楽しむことが大事である。

YO〜YO〜で、スティーブ・ヴァイで、自由なビートメイクで・・・

そんなやりたい放題の、実験的で遊び心溢れる楽曲なのである。

えっ?スティーブ・ヴァイが貰い事故にあってるって?

それでいいんだよ〜、そんなケチケチするなよ、BROTHER。

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