Ryo’z on Guitarへようこそ。
本日は、1stアルバムである、
「B’z」
を、自由に正直に語る。
B’z(松本孝弘+稲葉浩志)スタート
「B’z」は、1988年9月21日にリリースされた、B’zの記念すべきデビューアルバムである。
現在も最前線で活動を続けるB’zの伝説はこの作品から始まった。
TM NETWORK・浜田麻里などの多数のアーティストのレコーディングやツアーサポートで、B’z結成前からギタリストとしてのキャリアをスタートさせていた松本さんは、自分自身の音楽を表現するためバンド結成の向けて活動を始める。
そんな中、所属している音楽制作会社の社長からデモテープを渡される。
そのデモテープには、当時はまだまだ無名だった稲葉さんの歌声が収録されていた。
歌声を気に入った松本さんは、稲葉さんを音楽スタジオに呼び寄せセッションをすることに。
ビートルズの楽曲を2曲歌うと、ものの10分ほどでギターアンプが壊れてしまうのだが、このセッションを皮切りに、現在に至るまで二人のセッションは続くこととなる。
そして、無事に結成されたB’zは、わずか4ヶ月という短期間で1stアルバム「B’z」を制作する。
今でこそB’z楽曲の制作においては、作曲を松本さんが、作詞を稲葉さんが担当するという形が定番となっているが、この頃はお互いに楽曲制作に不慣れだったためか、作詞1曲、作曲1曲の計2作品を提供してもらっている。
B’z作品で唯一、メンバー以外の楽曲を聴くことができる貴重なアルバムなのだ。
では、CDジャケットを見てみよう。
白い背景とB’zの2人よりも大きな「B’z」の文字、さらに、アポストロフィーの中に発音記号による「Bi:Z」が記載されているのが印象的な構成。
そして、肝心のB’zの2人はというと、これが凄まじい姿。
誰?若い!肩デカい!!の、牛丼や夜もヒッパレにも負けない三拍子が揃っている。
本アルバムの帯に記載されている「最先端から加速する」。
当時のファッションを最先端から加速すると、肩がこれだけ大きくなってしまうのだろう。驚きだ。
驚きといえばもう一つ。
本アルバムは、CD以外にもレコード、いわゆるアナログ盤でもリリースされているという点。(30周年を記念した再発版等は除く。)
当時は、レコードからCDへの過渡期だった訳だから当然なのかもしれないが、「CD世代」のB’zファンである私からすると、レコードでも別途リリースされていることは驚きである。
ちなみに、その他にもカセットテープによりリリースされているが、CD世代で且つカセットテープ世代でもある私からすると、カセットテープ版については、それほどの驚きはない。
しかしながら、音楽の媒体のように目まぐるしく変化する世の時代の流れに鑑みると、常に最前線で今でも活動を続けているB’zには改めて驚く。
B’zと共にリアルタイムでB’zを聴けることを幸せに思う。
収録曲ランキング発表
さて、本アルバムの収録曲数は「9曲」。
どのように本作を聴くべきか、どの曲から聴くべきか迷っているB’zビギナーに向けて、本作の聴き方についてお教えする。
まず、本作は、全体を通して現在のB’zとはかけ離れた、デジタルなサウンドを中心とした作風。
ハードロック路線のB’zを期待して本作を聴くのはご法度。
ただただ肩を透かして、低評価の中で落胆するだけである。
本作は、「ロック」(アナログ)と「打ち込み」(デジタル)の融合を目指した作品である。
そこを事前に理解して聴かなければ、本作の魅力を感じることはできない。
また、デビュー作であり、まだまだ手探り状態の中で制作されているため、稲葉さんの衝撃的な歌声等の荒削りな部分を魅力として捉えなければ、その他のB’z作品と本作をイーブンに聴くことはできない。
以上を理解いただいた上で、私は以下の順で聴くことをオススメしたい。
※曲名横の( )内の数字はアルバム収録番号。また、曲名下のリンクは、楽曲の個別レビュー。
1.だからその手を離して(1)
https://ryozguitar.com/【bz】「だからその手を離して」を、自由に正直/
2.Nothing To Change(5)
https://ryozguitar.com/【bz】「nothing-to-change」を、自由に正直に語る%E3%80%82/
3.君を今抱きたい(8)
https://ryozguitar.com/【bz】「君を今抱きたい」を、自由に正直に語る/
4.It’s not a dream(7)
https://ryozguitar.com/【bz】「its-not-a-dream」を、自由に正直に語る%E3%80%82/
5.孤独にDance in vain(6)
https://ryozguitar.com/【bz】「孤独にdance-in-vain」を、自由に正直に語る%E3%80%82/
6.ハートも濡れるナンバー ~stay tonight~(3)
https://ryozguitar.com/【bz】「ハートも濡れるナンバー-~stay-tonight~」を、/
7.Half Tone Lady(2)
https://ryozguitar.com/【bz】「half-tone-lady」を、自由に正直に語る%E3%80%82/
8.Fake Lips(9)
https://ryozguitar.com/【bz】「fake-lips」を、自由に正直に語る%E3%80%82/
9.ゆうべのCrying ~This is my truth~(4)
https://ryozguitar.com/【bz】「ゆうべのcrying-~this-is-my-truth~」を、自由に正直に/
以上である。
選曲基準は、あくまでも私自身が感じる「わかりやすさ」や「まとまり」。
メロディーのわかりやすさ(キャッチーであるか)や、曲全体のまとまり(完成度)を意識した基準だ。
もちろん、選曲基準を変えれば優先順位は前後するし、人それぞれ、B’zファンそれぞれの選曲基準があるため、これは一つの参考として捉えてほしい。
これからB’zを聴き始める方や、B’zファンであっても本作の聴き方がわからずに困っている、そんなビギナーの手助けとなれば幸いだ。
なお、上記にも記載しているとおり、収録曲を個別に詳しく語っているため、気になる楽曲があれば、是非とも参照いただきたい。
さぁ、あなたも本作を聴いて、最先端から加速し、B’zファンをスタートしよう。