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【B’z】「Good-bye Holy Days」ってどんな曲?B’zを愛するギタリストRyo’zが解説。自由に【考察】正直に語って【レビュー】

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Ryo’z on Guitarへようこそ。

本日は、5thシングル「太陽のKomachi Angel」の2nd beatである、

「Good-bye Holy Days」

を、自由に正直に語る。

<はじめに>

このブログは、B’zの作品についてギタリストのRyo’zが、

・作品の概要 ・世界観 ・音楽性 ・聴きどころ ・稲葉さんのボーカル ・松本さんのギター ・イントロ、メロ、サビ、ギターソロ等のセクション毎の解説 等々・・・

B’zファンとして、ギタリストとして、そして音楽リスナーとして。

自身の経験を踏まえて解説、自由に考察しながら正直に語るブログです。

King of マニアック

夏の終わりと男女の別れを歌った、儚くも切ないしっとりとしたバラードナンバー。

1st beat「太陽のKomachi Angel」の派手でカラフルな夏や男女の出会いを描いた作風から一転、夏の終わりの切なさや男女の別れを描いた地味なバラードとなった本楽曲。

相反するように収録された1st beatと2nd beatにより、シングル全体を通して、ひとつの物語のようになっている点が興味深い。

しかしながら、本楽曲自体あまり認知されていないため、その点について喜びを共感できる機会は少ない。

B’zファンの中でも相当マニアックな部類の楽曲なのである。

現在もアルバムに未収録の状態であるため、聴いたことがある方が余計に少ないのだろう。

また、ライブで演奏される機会も極端に少なく、「B’z LIVE-GYM Pleasure ’92 “TIME”」でライブ初披露された。

ちなみに、この時は原曲とは異なり、女性コーラス2名を起用し、アコースティック調にアレンジされた演奏であった。

(雰囲気で言うと、アコースティック調にアレンジされたライブ版の「月光」に近いかな?)

これ以降、ライブで演奏されることはあったのだろうか?

ぜひ今後のライブで(できれば原曲に近い形で)聴いてみたいものだ。

(新曲と勘違いされることは間違いないだろうが・・・。)

イントロ

パッド系のシンセが奥の方から鳴り始め、徐々にフェードイン。

(Bon Joviの「Livin’ On A Prayer」のイントロに近いと言えばわかりやすいだろうか?)

パーカッション類が加わっていき、サウンドに厚みを増していく。

そして、ドラムの力強いフィルを合図にバンドイン。

一気に穏やかでゆったりとした心地よい楽曲の世界へ。

煌びやかなベルサウンドが優しくテーマを奏でて、夏の終わりの切なさを強く感じさせてくれる。

途中に挿入されるオーケストラヒットとシンセ感強めのベースは、単体で聴くと癖が強いように思えるが、楽曲全体で聴くとほどよいアクセントとなっており、意外にも良いバランスと感じる。

メロ

本楽曲におけるボーカルインには斬新な試みがなされている。

歌詞の冒頭に登場する「幻」を表現するかのように、メロセクションに入る手前から、イントロセクションの段階で2度ほど「幻を〜♩」と繰り返し歌われるのだ。

そうすることで、歌詞の世界観が表現されると共に、落ち着いた雰囲気の楽曲にちょっとしたアクセントが加わり、聴き手はグッと楽曲の世界に引き込まれる。

(正直初めて聴いた当時は、稲葉さんがボーカルインの位置を間違えたのかと勘違いしたが・・・。)

そんな斬新な試みを経て、いざ歌い始める稲葉さんは、噛みしめるようにじっくりと優しく歌うのが印象的で、普段なら意識しずらい「低音域」に耳が傾く。

高音域が魅力のボーカリストではあるが、ご存知の通り、歌っている時以外(トーク時など)の稲葉さんは、男性らしい比較的低めの声質である。

歌っている時とトーク時の声の変貌ぶり、差異には相当驚くほど。

この元々備わっている男性らしい低音のおかげで、コシのある魅力的で唯一無二の力強い高音が実現できているのだ。

ちなみに、ボーカルトレーニングで高音域を拡張することはできても、低音域を拡張することはできないと言われている。

(拡張はできなくとも、出しやすくすることはできる。)

つまり、稲葉さんの圧倒的な高音域は「天性の低音域」によって支えられている。

稲葉さん並みの高音域を歌える男性ボーカリストは星の数ほど存在するが、しっかりとした低音域を同時に備えている男性ボーカリストは意外にも少ない。

ペラペラに薄っぺらい、芯のない弱々しい高音域のなんちゃってボーカリストが主なのだ。

そんな稲葉さんの音域は、3オクターブ、シャウトやファルセットを含めると4オクターブにも及ぶと言われている。

この圧倒的な音域の広さに一番恩恵を受けているのは、作曲者の松本さんだろう。

音域という制限から解放され、縛りなく自由に楽曲を制作することができることにより、より多くの名曲を世に放つことができていると思うのだ。

心底、松本さんが稲葉さんと出会えたことに感謝。

稲葉さん、ありがとうございます。

(おかげで、一般人はカラオケで苦労するくらい歌えないレベルになってるんだけどね・・・。)

サビ

稲葉さんにまだまだ表現力の乏しさを感じるものの、力強くしっかりとメロセクションとの歌い分けがなされており、なによりもハスキーで丸みのある高音域が聴いていて非常に心地よい。

高音域がクリアになった現在の稲葉さんが歌うとどのように聴こえるのか気になるところで、やはりまたライブで披露してほしいと願うばかりだ。

そして、イントロセクションから引き続き、煌びやかなベルサウンド、癖が強めのオーケストラヒットとベースが良いアクセントとなっている。

癖の強いサウンド達が、ゆったりとした楽曲の雰囲気をより一層と際立たせてくれる。

(スイカに塩的なアレね。)

しかしながら、派手な部分がない、良くも悪くもない至って普遍なメロディーはB’zファンにとっても上級者向け。

相当なB’zファンでない限り、好き好んで繰り返し聴くことはないだろう。

ギターソロ

やっと松本さんに関する話ができる。

と言うのも、本楽曲におけるギターの比重は極端に低く、ほとんど聴くことができないからである。

本楽曲で松本さんのギターを楽しめるのは、ギターソロセクションとそれ以降のセクションだけである。

楽曲全体のバランスを考えた場合の判断だとは思うが、松本フリークとしては少し物足りなさを感じるのが本音。

さて、お楽しみのギターソロはどのようなものか。

中音域がギュッと詰まったような艶のあるサウンドでメロディアスに奏でられるギターソロは、「おあずけ状態」だった松本フリークの耳に嬉しく響き渡る。

お得意のチョーキングやビブラート、ロングトーンを多用した泣きのギターは、いつもよりも魅力的に聴こえる。

後半のハモリの箇所を聴いた頃には、あまりの気持ち良さにヨダレを垂らしながら失神していることだろう。

やっぱり良いよ、松本さん。

【まとめ】B’z上級者向け楽曲

儚くも切ない、優しくしっとりと落ち着いた本楽曲は、じっくりと腰を据えて楽しみたい味わい深い作品である。

しかしながら、アルバムに未収録で且つライブ演奏も少ない、しかも特徴がない普遍的なメロディーが続くという、高いハードルがいくつも存在する。

良くも悪くも地味で普遍的である作風は、耳と記憶に残りづらく、じっくりと何度も聴き込む必要があるため、B’zビギナーにとってはかなり難易度が高いものとなるだろう。

ぜひ、魅力を味わえるようになるまでじっくりと何度も聴き込み、B’z上級者を目指してほしい。

Good-bye Beginners’ Days

そして、さよなら未聴(傷だらけ)の日々よ

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