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BREAK THROUGH B’z

【B’z】「SAVE ME!?」を、自由に正直に語る。

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Ryo’z on Guitarへようこそ。

本日は、3rdアルバム「BREAK THROUGH」の10曲目に収録されている楽曲、

「SAVE ME!?」

を、自由に正直に語る。

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ジミ・ヘンドリックスと男女の友情

パリピ的女性に翻弄・振り回されながらも、わかっちゃいるが好きな気持ちを断ち切れないでいる男性の姿を歌った、ファンキーでダンサブルなロックナンバー。

グイグイと攻め込むような強烈なビートと、過激なサウンドのギターが印象的な、初期B’zの楽曲の中でもかなり攻めた作風の楽曲だ。

初めて聴いた方の多くは停止、もしくはスキップして次曲の「Stardust Train」を聴き始めるだろう。

そんな聴き手を選ぶような強烈なクセが本曲の魅力だ。

そして、本曲における一番の特徴。

それが、ジミ・ヘンドリックスの「PURPLE HAZE」から引用されたリフやフレーズである。

曲中に散りばめられた「PURPLE HAZE」に、初めて聴いた当時は、心配になるほどモロに演奏される様に爆笑したものだ。

さり気なさなんて一切持ち合わせていない痛快さと遊び心がたまらなく良い。

「パクリだ!パクリだ!!」と騒ぐ、しょうもない耳の肥えていない小物感漂うやつらは、とりあえず来世で楽しむことをおすすめする。

残念だが、今世は見送ってくれ。

イントロ

怪物の鳴き声の如く、松本さんの歪んだギターが過激に唸り叫び、ロック好きなら聴き馴染みのある、ジミ・ヘンドリックスの「PURPLE HAZE」のリフがスタート。

その後、稲葉さんのスタイリッシュな「Come on Now!」の掛け声から、さらに過激さを増した松本さんの唸り叫ぶようなリードプレイが始まる。

いつも以上に大きな音程変化を伴うビブラート・アーミングが加えられたリードプレイには、若気の至りや鬼気迫るものを感じる。

過激なリードプレイが終わると、足踏みしたくなるようなダンサブルなビートの上で、ワウを絡めたカッティングが始まり一気にクールダウン。

これから始まる楽曲への期待が高まる。

メロ

エフェクトが強めに掛けられ、機械的な響きとなった稲葉さんがボーカルイン。

基本的に、ドラム・ベース・ボーカルのシンプルな楽器構成で進行するため、ダンサブルなビートが更に際立つ。

足踏みしたくなるような気持ちが増して、足どころか、肩も腰も自然と動いてしまう。

(側から見たら結構ヤバイやつだろうな。足踏みしながら肩腰動かしてる奴。)

サビ

インパクト絶大なギター・ベース等のユニゾンプレイ経てサビセクションへ。

松本さんの歪んだギターが加わる形となるが、常に鳴り続けているわけではなく、稲葉さんのボーカルフレーズに合わせるように必要最低限の範囲で演奏されているため、相変わらずダンサブルなビートを存分に感じることができる。

白玉で音を伸ばすようなバッキングや、リズミカルに常に刻むバッキングが比較的多いため、実はこのような「合いの手」的に演奏されるバッキングギターを聴くことができるのは非常に珍しい。

究極の引き算で導き出されたバッキングギターは、休符を心地よく感じさせる、なんともさりげないカッコよさを持ち合わせたクールな回答だ。

(ギタリストとしては、素直に「こんなアレンジ方法があるんだな〜」と新しい発見で勉強になる。えっ?真面目かって?)

そして、最後にはお待ちかね。

待ってましたよ、ジミ・ヘンドリックス。

しっかりとブレイクを挟み、全力の「PURPLE HAZE」のリフで締められる。

冒頭でも語ったとおり、笑えるくらいに「PURPLE HAZE」のままであり、終盤では「PURPLE HAZE!」と歌われるため、慣れるまではしばらく笑いが込み上げてくる。

松本さん、最高かよ。

(あっ、歌詞の世界観に合わせて、少し「気だるさ」を出しながら歌ったり、トドメを刺す楽曲最後の「なりなさい!」ももちろん最高だよ。稲葉さん。)

ギターソロ

「PURPLE HAZE」のフレーズを主軸に展開されるギターソロ。

狂ったようなフレージング・過激なアーミング・永遠に続くかのようなラン奏法。

そんな「メロディアスなんてもんは忘れたぜ・・・」的な雰囲気を醸し出す松本さんだが、結果としては狂いきれず、やはり喜怒哀楽のようなメリハリが付けられたしっかりとした構成美に溢れている。

隠しきれない「綺麗好き」が出てしまっている。

(松本さんは自他共に認める綺麗好きなのだ。)

狂ったように弾きたいけど、やっぱりそんな風には弾けない・・・!

わかっちゃいるけど、綺麗好きをやめられない・・・

これこそが、まさに松本さんの「SAVE ME!?」なのだ。

ジミヘン、聴こえてる?

過激なギターサウンドや、強烈な個性、クセを持ち合わす楽曲であるため、良くも悪くも聴き手を選ぶ本曲。

魅力を感じることができずに悩んでいる方も多いはずだ。

これだけ振り切った作風であるため仕方がない。

無理をせずに何度も聴き続けて慣れるか、大胆にギターを始めることが近道である。

安心して万人に紹介できる楽曲ではないが、ギタリストであれば存分に楽しめること間違いなしだ。

ギタリストは必聴。

ギターを弾かない方は、物は試しくらいの気軽なノリで聴いてみよう。

そして、なによりも本曲を是非ジミヘンに聴いてほしい。

本曲や松本さんのギタープレイを聴いたら、ジミ・ヘンドリックスは何と言うだろうか?

(この野郎、勝手に使いやがって。って普通にキレるかな・・・?)

私は「ギターのブリッジを見せてくれ!」と驚いた顔をしながら、気に入ってくれると信じている。

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